横浜ストリーム キックオフイベントリポートNO.2

横浜ストリーム キックオフイベントリポートNO.2

『地域×デジタルアーカイブ-北仲ACTワークショップ』

〜連続公開勉強会「過去と現在、記録と物語」特別編〜

「横浜ストリーム」オープニングトークシリーズ、第2弾のテーマは「地域×デジタルアーカイブ」、北仲スクールの公開勉強会「過去と現在、記録と物語」との連携で開催しました。横浜と新潟の貴重な映像アーカイブの事例を紹介しながら、アーカイブを保有するゲストとともに「地域の記憶」を共有するデジタルアーカイブについて参加者のみなさんと考えました。

オープニングトーク(1)  和田 昌樹氏(横浜市民メディア連絡会代表)

和田氏は、横浜開港150周年記念イベント「Y150」の一環として、昨年から「みんなでつくる横濱写真アルバム」を手掛けています。そこでは約6000枚の写真の他、家庭に眠っている8mmフィルム等、大量の素材を整理するなかでアーカイブの意味や意義を感じたそうです。「写真や映像というのは、どちらかと言えば言葉になり難く、『論理性』があまりないものであるが、その中には言葉で表せる以上の豊かな何かが詰め込まれている。『まあ、そんな感じだよね』という『暗黙知』を誰もが分かる『形式知』にする。その役割がアーカイブだと思います。目まぐるしく変化する日本の都市では、その変化を記録に残し、外に出してアーカイブ化することが街作りにつながり、街を愛する気持ちも生まれるのではないだろうか」と和田氏は話していました。

オープニングトーク(2) 水島 久光氏(東海大学教授)



司会進行を務めた水島氏は、「人々のコミュニケーションの循環をつくっていこう、という実験と研究を兼ねた場を北仲スクールで設けてみようとしたのがこのプロジェクトです。古い映像を発掘して、その価値を確認し合おうという動きは全国各地で広がっている。さらに拡げていきたい」と思いを語っていました。

アーカイブ紹介(1) 大川 哲郎氏(大川印刷 代表取締役)



大川氏には、昨年発見された関内上空を飛行船ツェッペリン号が飛ぶ様子など、昭和初期の映像を紹介していただきました。これは2代目社長大川重吉さんが撮影した16mmフィルムなどでした。「当然家族にとっては貴重な財産ですが、地域全体の財産でもあります。私は横浜が好きで、横浜で100年以上にわたり商いをやらせて頂いており、こういった地域の財産をどの様に活用していくかにも、積極的に協力していく事が出来れば、と考えています」と大川氏にはコメントを付け加えていただきました。

アーカイブ紹介(2) 原田 健一氏(新潟大学 人文社会・教育科学系教授)



原田氏には、1930年代の能登半島の海女さんの漁の風景や満州事変の時、出兵基地であった新潟港など新潟で遭遇した数々の映像を紹介していただきました。「そんな所へ行っても仕様がないじゃないかと周りに言われましたが、犬も歩けば映像にあたるというくらいあちこちから映像や写真の出てくる場所でした。撮る人間と、撮られる人間がいて初めて映像は成り立つんですね」と原田氏は当時を回想していました。

ディスカッションタイム

水島氏の司会のもと、和田氏、大川氏、原田氏によるディスカッションが行われました。古い映像と記録が新しいコンテンツをつくりだす。記録されないものは記憶されない、古いものを楽しんで発掘しようというのが参加者の一致した見解でした。

当日の様子は下記のサイトでご覧いただけます。

【動画(前半)】
http://www.ustream.tv/recorded/8106156

【動画(後半)】
http://www.ustream.tv/recorded/8106692

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