横浜ストリーム キックオフイベントリポートNO.1
『発露せよ!ヨコハマ。』
地域の出来事や人の思いを、地域の人たちが伝える潮流をつくる
2010年7月4日、マリンタワー3階マリンタワーホールにて、「横浜ストリームキックオフイベント」を開催いたしました。イベント会場には、横浜ストリームの運営や企画に関わる団体や一般市民を含む約106人が集まり、「発露せよ!ヨコハマ」をテーマに、それぞれの活動内容のプレゼンテーションや積極的な意見交換がされました。
▽開会・あいさつ テレビ神奈川コンテンツ局専任局長・鈴木邦彦氏
テレビ神奈川コンテンツ局専任局長・鈴木邦彦氏は、横浜ストリームの事業は、横浜市の市民メディアを発展させるための基盤整備と位置づけ、その想いを語られました。鈴木氏によれば、横浜ストリームのプロジェクトを推進していくにあたって二つの想いがあるとのことでした。一つは、2009年のY150のイベント情報発信をする市民グループとの出会いをきっかけに、自ら面白いことを発信していきたいという市民メディアの持つポテンシャルの高さに大きな可能性を感じたこと。そして二つ目は、テレビ局員の使命として災害などの緊急時に、防災情報をいかに早く広く伝えるかを考えた際に、デジタルサイネージを情報発信の端末に使っていきたいということでした。この二つの想いを実現させるものとして、今回の横浜ストリームに力を注いでいきたいとのことでした。
「今回は総務省の予算で半年間『横浜ストリーム』というプロジェクトを進めていくことになったが、来年1月以降は独自の体勢で維持する必要がある。むしろ12月までは、そのための基盤整備のための期間と考えられるだろう」と、本プロジェクトの位置づけと展望について語られました。
▽ ゲストトーク 川井拓也氏(株式会社ヒマナイヌ代表取締役、デジタルハリウッド大学院専任教授)
2010年5月25に日本初のUSTREAM本、「USTREAM世界を変えるネット生中継(ソフトバンク新書)」に続き、実践編となる「USTREAM TOUCH&TRYユーストリームの使い方と楽しみ方」を刊行した、株式会社ヒマナイヌ代表取締役の川井拓也氏は、USTREAMの実践例を交えながら、ソーシャルメディアの最前線をお話し頂きました。
・半径5mが世界を変える
あなたの半径5mを変えることで世界が変わる。前半は、5mのつながりあいの大切さについて発刊した書籍の内容を基に紹介。さらに二つのキーワード「オーガニックメディア」と「プロセスキャスティング」についてその特性を解説。「オーガニックメディア」は、無添加・産地直送であるネット生中継の性質を比喩した表現。マスメディアのように、編集・圧縮するのではなく、ネットを通して共有することに大きな特徴がある。「プロセスキャスティング」は、何かが起こるまでの工程を中継すること。たとえば音楽を作る現場を中継し、視聴者がそれを見てコメントをしあうことで、親近感がわき、結果として出来上がったものの購買意欲が増す効果が期待できる。
・USTREAMをリアルタイム実践
後半は、「5mを変えるためにネット生中継をやってみよう」と、USTEAM対応のパワーポイントを作成する「ツイートバブルス」を使っての実践例をリアルタイムで中継しながら、横浜からの地域発信をするために効果的なUSTREAMの見せ方と、やり方によって強い波及性を持つメディアであることについて、分かりやすく解説。
・場の共有により横浜の魅力を再発見
USTREAMの一番のキーワードは場を共有すること。横浜には、魅力的な景観、美味しいお店など、見ている人も発信する側も楽しめる場がたくさんある。ソーシャルメディアは、それを伝える効果的な方法であるが、あくまでもそれは手段。「横浜に住んでいるからこそ見つけられる隠れた魅力。それを発掘して発信することで、地域を変える原動力が生まれるのではないでしょうか」と川井氏は話していました。
▽ワールドカフェ 進行:吉澤卓氏(ビッグバン・ハウス株式会社)
ビッグバン・ハウス株式会社の吉澤卓氏は、ファシリテーターでもあります。今回のイベントでは、会場内全員が参加するワールドカフェというワークショップを行いました。ワールドカフェとは、カフェや喫煙所のように、仕事から離れた場で気軽に話し合っているときに、会議室では出てこない面白いアイデアが出てくるという発見から始まったアメリカ発のワークショップです。決められたテーマを時間内で話し合い、時間が来るとテーブルマスターを残して席を替えて次のテーマについて新しいメンバーで話合っていくのが特徴です。
一つ目のテーマは川井氏による「あなたが半径5mで夢中になっていることはなんですか?」ということでした。まず身近なテーマから話し合っていきます。
▽テーマ提供:小川巧記氏(ビッグバン・ハウス株式会社代表取締役)
「あなたはソーシャルメディアを使って、地域に何を起こしますか?」
そして二つ目のテーマをご提示頂いた、ビッグバン・ハウス株式会社代表取締役の小川巧記氏からは、独居老人の孤独死などが社会問題となっている日本の無縁社会への問題提起についてお話いただきました。家族や職場の人以外の友人がいない人が、世界の国々と比較して極めて多い日本の現状をグラフを見せながら解説し、近年家族のあり方や職場での人間関係の希薄化によって社会的に孤立する人が増えていることに警鐘を鳴らしました。その問題を打開する手段として、開かれた外との関係を作り地域をつなぐソーシャルメディアに大きな可能性があると語られ、次のテーマ「あなたはソーシャルメディアを使って、地域に何を起こしますか?」に繋いでいかれました。
▽テーマ提供:坪田友己氏(株式会社シンフォシティ取締役)
「メディアの主役であるあなたは、これから何をしますか?」
三つ目のテーマをご提示頂いた、株式会社シンフォシティ取締役の坪田友己氏は、横浜の地域SNSハマっちの運営にも携わっておられます。坪田氏は、アメリカではインターネットに押されて2009年に新聞社が100社以上倒産したことなどを例に挙げ、10年後には、メディアの主導権が既存のメディアからソーシャルメディアを使いこなせる私たち市民に移ることを予測されました。そして、もはやメディアの一方的な受け手ではなく、自身の考えていること感じていることをダイレクトに発信するべき立場となった私たち市民が持つべきものは、自分お想いや考えをダイレクトに投げ込んでいく勇気であると結ばれました。坪田氏から頂いた最後のテーマは、「メディアの主役であるあなたは、これから何をしますか?」。各テーブルでは、これから始動していく横浜ストリームのキックオフイベントの終盤としてふさわしい話し合いになったことと思います。
▽ワールドカフェ風景


最後のまとめでは、「メディア大切なのは自分でモノを考える人は誰かという主体が移るということ。つまり一人ひとりが主体的に考えなければならないということ」「ソーシャルメディアは、社会人にとっての放課後の部室。会社や家庭の外に自分の世界を広げる場」など、多くの意見が出ました。
●ライトニング・トーク
キックオフイベントの最後は、横浜で進行中のメディア関連のプロジェクトや団体のご紹介を、各々持ち時間3分程度で発表をしました。これらのプロジェクトは、今後の横浜ストリームの活動とも連携していきます。
・tvkヨコハマネットTV http://www.tvk-yokohama.tv/
・Y150横浜市民放送局 http://y150org.seesaa.net/
・ハマっち http://sns.hamatch.jp/
・イベント情報サイト「ヨコハマ イベントナビ」http://event.hamatch.jp/
・「みんなでつくる横濱写真アルバム」 http://www.yokohama-album.jp/
・「新しい働き方」テレワーク事業
http://webtown-yokohama.com/work/page_59.html
・わがまちCMコンテスト2010
http://www.soumu.go.jp/soutsu/kanto/if/press/p22/p2205/p220519r.html
・デジタルサイネージ大学構想(リンク無し)
横浜ストリームは、7月から12月までの半年間のプロジェクトですが、2011年1月以降も横浜市民が活発にソーシャルメディアを通して情報発信をする基盤を整備することを目指しております。8月からは初心者向けのソーシャルメディア活用講座なども順次開講していく予定です。詳細は近日中にホームページに掲載いたしますので、奮ってご参加ください。
当日の様子は下記のサイトでご覧いただけます。
【動画】
開会・あいさつ http://www.ustream.tv/recorded/8063601
ゲストトーク http://www.ustream.tv/recorded/8070500
1吉澤卓 http://www.ustream.tv/recorded/8064106
2小川巧記 http://www.ustream.tv/recorded/8064501
3坪田知己 http://www.ustream.tv/recorded/8065050
まとめ http://www.ustream.tv/recorded/8065278
ライトニングトーク http://www.ustream.tv/recorded/8065472